No doubt!!!!!

関西の”8人の小人”と紡ぐFunkyな日々

元・中島裕翔担として観た 映画「ピンクとグレー」 ~総評~

俳優・中島裕翔の銀幕デビュー作・初主演映画が「ピンクとグレー」でよかった。

と、担当というポジションを退いた人間が偉そうに話をさせてもらいます。


意見の分かれる"世界観"、原作との比較的について
公開前から「分かりやすくなってる」「全く原作通りではない」とのシゲくんのコメントは見ていたし、釜山国際映画祭時の報道を見て配役の想像もついていたので、私はすんなり話を理解出来たよう思います。
原作も何度か読み返したお陰というべきか弊害というべきか、ツッコミたい箇所はたくさんあったり、映像として見たかった部分・キャストの台詞として聴きたかった文言が聴けず残念な想いもしたけれど、それも含めて実写映画化ですしね。


「ピンクとグレー」という作品について、私は
・メンバーの脱退・グループ存続危機と大変なことがあったNEWS
・そのNEWSのメンバーであり、デビューしてから多くの苦労苦難を乗り越えてきた加藤シゲアキさんが書いた小説
という、少し"哀れみ"とかに似た過保護な色眼鏡をかけてこの作品を解釈していたんだなと思い知りました。
乱暴な言い方しかできず心苦しいんだけど、「いろいろあって辛かった(少しかわいそうな)シゲちゃんが、あのよく知ってるシゲちゃんが紡ぐ世界はきっと美しく優しい世界に決まってる!」というおかしな度数の色眼鏡で。

だから行定監督の解釈はとても面白かった。もちろん、行定監督には行定監督なりの判断基準・世界観があるのだろうけど、そういう捉え方になるのか!と。

もし、原作をそのまま映画化していたとしたら、「アイドル主演・原作アイドルが書いた小説のThe★アイドル映画」と評され酷されてたんじゃないかと。
行定監督マジックがこの作品を「アイドル映画」ではなく、他の映画賞ノミネート作と同じ土俵に立てるような「日本映画(だけど実は主演も原作もアイドルなんだよ~★)」にしてくださったのかなと私は捉えています。
シゲくんが紡いだ世界に、行定監督が"人間の弱さ・不安定さ・歪み"といった調味料を加えてくださったような、そんな印象。

光る乳首はびっくりしたけど。
光る乳首からベッドシーンへの一連の流れは
「ゆうとりんとだーすーが出てるシゲ原作の映画楽しみ~~★ゆうとりん好き好きぴょーーん(o(^∇^)o)」層に\\これが現実だ//と言わんが如く
今後"俳優・中島裕翔"を応援する覚悟の有無を試すためのもののような気もしました。
今までの作品を思い返してもハートフルでキレイな世界観の作品の中に生きていらした俳優さんだから、
"俳優・中島裕翔"が今後進む道筋を予言しているような気がしました。
ジャニーズのアイドル中島裕翔が俳優をするんじゃなくて、俳優としての中島裕翔という姿。


ただ、小説における各章のドリンク名とかけたタイトル(「Dr.pepper」とか)の遊び心が活かされてなかったのは残念だったな。
それと、前半同窓会でごっちとりばちゃんが3年ぶりに会うシーン。「電話番号変わってない?(ニュアンス)」ってセリフがすごくナチュラルであり、考え抜かれた感があって好きだったからカットされたのも残念。
6通の遺書も、内容に触れられなかったから雑な扱いだったなと。これは原作で補填してくれってことか。


後半モノクロ映画風味に話が進んでいきながら最後に色が戻る演出、「映画作品」としての面白さを感じました。朝日と共に色彩が復活する感覚。たまたまなのかもしれないけど、「閃光スクランブル」の世界観とリンクさせたのかな?全編通じて優しく少し錆び付いた色使いだったの、私にとって、とっても好きな色をした世界でした。

映像作品として、私内ぴあでは5つ星評価です。




賛否両論様々な意見がある中、私はこの作品とってもよかったなと思っています。
俳優・中島裕翔 が日本映画界で羽ばたく為の、いわば滑走路のような作品。
それがこの「ピンクとグレー」であったことを何年か後に思い返すことだろうなと。
「あのときリアルタイムで裕翔くんの滑走を見られてよかった」と誇らしく思える日が来ることを大分離れたところから期待して待っています。


以上、楽曲大賞コンビ部門加藤シゲアキ&中島裕翔」に投票した今江大地担(1)が長々と語りました。*1


しょーーーーーもなっ!

*1:お友だちには速攻バレてました★