コロナ禍に生きる楽しみをくれたドラマたちに贈る 私的ドラマ大賞
東海地方の情報番組を観ていると「シルバーウィークどこ行きますか?」
「ららぽーと東郷、大混雑です」「ヒサヤオオドオリパークにはたくさんのお客さんが」と特集が組まれていて、「今ってコロナ禍じゃなかったかな」と疑問に思いつつ、4月5月のあの自粛期間が遠い昔のように感じられるな、などとしみじみ感じた。
とはいえ私自身未だにコロナにビビりにビビりまくっているので、完全に引きこもるわけではないもののこの4連休もステイホームで盛大にエンターテイメントにお世話になるつもりでいる。
コロナ禍における自粛期間、とにかくエンターテイメントにお世話になった。
「生きる楽しみをもらった」「エンターテイメントなしにはこのコロナ禍を乗り越えられなかった」といっても過言でないくらい、とにかくたくさんの作品にお世話になった。
自粛期間中に観た、ナイツ塙さんのYouTubeとにかくおもしろかった。そしてこのYouTubeに感化されて「私もドラマレビューのようなものを書きたい」と思うようになった。
【ナイツ塙】ドラマ中毒厳選!今週のドラマランキング ベスト3
書きたい書きたいと思っていた最中、
ザテレビジョンドラマアカデミー賞 | ドラマNo.1を決定します。
を見つけた。
度々目にしていたもののなかなか参加できずにいたので、この企画に便乗して、コロナ禍を楽しませてくれたドラマたちへの施しへ恩返しすべく、だらだらと私的ドラマ大賞をだらだらと記述することにする。
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■■概要■■
■ルール:4~9月に放送された作品で、9月30日までに終了した(する)もの
■対象作品:7割以上観た作品
〇全話完走〇
おじさんはカワイイものがお好き。(日本テレビ)
M 愛すべき人がいて(テレビ朝日)
妖怪シェアハウス(テレビ朝日)
MIU404(TBS)
私の家政婦ナギサさん(TBS)
半沢直樹(TBS)
レンタルなんもしない人(テレビ東京)
アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋(フジテレビ)
〇対象範囲内〇
未満警察 ミッドナイトランナー(日本テレビ)
私たちはどうかしている(日本テレビ)
年下彼氏(テレビ朝日)
竜の道 二つの顔の復讐者(フジテレビ)
■■優秀作品賞■■
1位:MIU404
他のMIU404ファンの皆さんほど熱い感想を述べられないのが悔しいけれど、とにかくよかった。
各局トップの制作陣3名が創るドラマで、主演が綾野剛×星野源のコウノドリコンビ。間違いないに決まってるけど、本当に間違いなかった。
優秀大道具賞があったらメロンパン号に1票投じたい。まさかメロンパン号がキーパーソンになるなんて思わなかったし、視聴者の8割方そうだったはず。
メロンパン号代車だと思ってたのに・・・・・。
1話を見返したら、普通のセダンに乗ってる伊吹と志摩に違和感抱きそうだな。
アンナチュラルを観ていた人間からすると、アンナチュラルとMIUが同じ世界線に存在している、という設定がすごくうれしかった。キャスティングの際
「アンナチュラルに出演した人は出さない」というこだわりを持ってくれた野木さんに感謝。
オリンピック編成の関係で本当は14話だったが、コロナの影響で11話になったという話驚いた。11話編成で完璧だとは思うが、+3話観たかったな。なんなら続編、やらないかなと思うくらいロスがすごい。
4月あたりにNHKで放送していたテレビ座談会(だっけ?佐久間Pや野木さん・フワちゃんが出ていた番組)で、野木さんが「今後ドラマを作るときにコロナをどう取り入れるかが悩みどころだ」「現実世界がマスクして、ソーシャルディスタンス保って・・としている中でドラマの2020年の世界はどうあるべきなのか」といった話をされていた覚えがあって。
最終回、最後の最後の国立競技場近くのシーンでその悩みをすべて解決させていて流石・・・・の一言だった。
これだとただの野木さん評になってしまうのだが脚本にキャストに
BGMに画の美しさに、とケチのつけようがない作品でした。ありがとうMIU404
ズンチャチャ ズンチャン! ダン!ダン!ダン!
2位:レンタルなんもしないひと
はじめの1・2話は「僕はどこから」を毎週録画したまま撮れていたので観ていたくらいだった。正直そこまで期待してなくて「朝ご飯たべながらのんびり観るのにいいかな」と思っていたが、回を重ねる度にレンタルさんへの興味が湧いて、どんどん作品に惹かれていった。
レンタルなんもしないひと、のアカウントは何度か見たことがあるため、これドラマ化するの?という印象だったのだが、1話1話エピソードがリアルで深くて、観終わった後ほっこりしつつも何か考えさせてくれる、そんなストーリーがとてもよい。
この年齢になったからか、特にハラハラすることがないゆっくり時間が流れるドラマの良さを感じるようになったのもあるし、コロナ禍であまり気持ちが晴れない日々が続いていたのもあってか、気張らずガツガツせず小さなミッションをこつこつ達成させる主人公とストーリーが心地よかった。
3位:美食探偵 明智五郎
コロナの特に大変な中でめちゃくちゃがんばってくれた作品
6話の最終シーンだけ撮れていないまま撮影がお休みになってしまって、苦肉の策で主演の中村倫也さん発案の舞台風演出で撮影し乗り切ったという話は日本のテレビドラマ界で語り継ぐべきファインプレーだと思う。(中村さんはもちろん小芝さんもだし、何よりスタッフさんありがとう)
撮影においてはヘアセットを崩さないためのフェイスシールド(メガネみたいに耳にかけるのではなく、首に巻いてつけるスタイル)を発明したり
放送できる作品のストックがなくなって急遽Hulu特別ストーリーを放送して本放送までつなげてくれたり、と臨機応変に対応してくださったすべての関係者に感謝。
6話までの完成度の高さが最高に最高に最高だった。
6話から最終回まで死ぬほど聞いた「最高の、どっか~ん★」と8話のラスト(宇宙猫)と最終話のぐっだぐだ感に対して言いたいことはいくつかあるけど、それも含めて、コロナ禍の一番つらかった時期を乗り越える原動力になってくれたこの作品にとにかく感謝。(最終話に向けていろいろ詰め込みすぎた感あった。れいぞう子とシェフの話は正直なくてもよかったと思うよ。)
でもやっぱり東村アキ子作品×日テレのノリは相性よくないと思う(小声)
4位:私の家政婦ナギサさん
■■主演男優賞■■
綾野剛さん(MIU404)
これまでのクールな役柄と一味違う、単細胞で熱い男伊吹。
綾野さんの、伊吹の役作りのために少年漫画をたくさん読んだ話(8話くらいからそろそろ少年漫画やめて青年漫画にしてと言われた話含め)めちゃくちゃ好き。
1話のヤンチャさ考え方の乱暴さが、志摩とのかかわりの中でどんどん丸くなっていって根っこの部分の優しさがどんどん染み出していた印象。
視聴者として伊吹の成長を観られるのがすごく楽しくうれしかった。
MIUを観るまであまり馴染みのない役者さん(怖い役のイメージが強くてなかなか手を出せなかった)だったが、軽率にハマった。
ウシジマくん・新宿スワンをはじめとしたヤクザもののイメージが強くて、
MIU放送前のコウノドリ再放送を観て食わず嫌いを少し克服した程度だったけど、伊吹で克服どころか好きになってしまった。
トライストーン沼とトップコート沼には気をつけろと死んだばあちゃんが言ってたのに・・・。
■■主演女優賞■■
多部未華子さん(私の家政婦ナギサさん)
安心安全信頼実績の多部ちゃん。
多部ちゃんのセリフの聞き取りやすさ、間の良さ、山田太郎ものがたりから変わらない全力の変顔に元気をもらった。ありがとう多部ちゃん。これからもよろしくな!!!
正直なところ、ほかにぱっと思いつく主演女優さんがいなかったというのもある。(小声)
■■助演男優賞■■
桐山漣さん(いいね!光源氏くん/おじさんはカワイイものがお好き。)
この世がガラケー全盛期だったら間違いなく私の目覚ましは桐山さんの「ネコちゃあん」だったに違いない。
「35歳で医者になった僕」以来気になって出演作はちょくちょく追いかけていたものの、2020年の突然のかわいいお兄さん化に若干戸惑っている。(嘘、いいぞ!もっとやれ)
コロナ禍で気分が沈んでいる中で、意地悪なんだかただのマイペースなのかよくわからない役柄で楽しませてくれた。
「ほんわかストーリーに水を差す選手権」におけるトップクラスのクールさ。今後もご活躍期待してます。顔が好きです。
次点:佐藤寛太さん(美食探偵)
美食探偵で初めてお名前を知った役者さんだけど、そもそも顔がタイプ。
というのは置いておいて、
シリアスなんだかギャグなんだかよくわからない美食探偵のあの世界線で、しっかりギャグに振り切ってくれたガッツに感謝したい。
上遠野さんとのかけあいも見事で、ギャグ演技完璧なのに、最終話で突然ちゃんとした刑事感出してきたのはこれまた見事。
■■助演女優賞■■
小芝風花さん(美食探偵)
「あさが来た」の千代ちゃんで知って以来、CMでお姿観る度にうれしくなっていた朝ドラ大すきばばあの私。
東村作品に出てくる女の子って、頭の回転早くて間がよくないと成り立たないんだけど、風花ちゃんは間の良さ、活舌の良さ、声の聞き取りやすさパーフェクトでした。
笑顔がとにかくかわいい。
7話から最終話の脚本に対して思うところはたくさんあったけど、苺ちゃんの演技のおかげで乗り切れた。苺ちゃん楽しみに乗り越えた感が強い。
所属事務所のごたごたでいろいろと大変そうですが、今後の活躍もめちゃくちゃ楽しみにしてます!
トクサツガガガ、観ます。
次点:田中みな実さん(M~愛すべき人がいて~)
なんか、いろいろありがとね。
■■ドラマソング賞■■
RUN SexyZone(未満警察 ミッドナイトランナー)
ドラマの閉塞感に風を吹かせてくれるような疾走感がとにかくよかった。
「未満警察」というタイトルに合ってた。
コロナ禍でどんよりしてたけど、CMで聴くだけで元気になれた。
次点:Time 宇多田ヒカル(美食探偵)
天才は何をやっても天才。
苺ちゃん目線の曲なのかな、と思っていたけど話が進むにつれてマリア目線にも感じられて最終話では、林檎とれいぞう子も関係してる?と感じるくらい、天才は何をやっても天才だと感じた。
美食探偵は全体を通して好きの部類だけど「宇多田ヒカルと中村倫也の無駄遣い」には、それなと言わざるを得なかった。
基本甘口、時に激辛口でお届けしましたが、
いつも以上に毎週のドラマを楽しみにこのげんなりするような毎日を1日1日乗り越えていた次第です。
ドラマに関わる全ての人たちありがとう!これからも楽しいドラマを期待してます!!!